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東北地方のマタギと山師たち1 名著・東北の温泉と渓流

東北地方のマタギと山師たち1 名著・東北の温泉と渓流 1

東北地方のマタギと山師たち1



『名著・東北の温泉と渓流』と東北一の渓流釣り名人・阿部武氏の踏跡を訪ねて…

「伝承の里・山師たちの軌跡」


渓流釣りは時代が変わり、古来の「漁」から「遊」に変貌を遂げたが、釣りの目的は別として、魚を「捕獲」する行為には違いない。日本人は農耕民族の末裔というが、大陸から伝わった漁法または狩猟を早く取り入れた人達がその後の〔国〕を形成していった。国家ができれば、権威が生まれ、血生臭い人間の歴史が続く。〔マタギ〕はプロの狩猟集団で、東北地方の秋田(阿仁)、青森にその痕跡を多く残す。所謂山師達はその得意な業を磨き、その筋のプロとなっていった。山麓に住み着いて木工品の製造技術を持った木地師、金銀銅の高度な採掘技術を持つ鉱山師、マタギは狩猟のプロ集団。金属品の加工は鍛冶師…など。彼らは一見中央政権などとは関わらない地方のプロ集団と思われがちたが、彼らの匠な技術と情報ルートは時の権力者達には魅力に写ったであろう。彼らの裏での活躍は時代史にも度々登場してくる。マタギの祖先は藤原秀郷だが、戦国時代末期、信長も一目置いた蒲生氏郷は秀郷の子孫を名乗っている。蒲生の出自はともかく近江出身という所に何か秘密がありそうだ。東北のマタギの祖と言われた、磐司磐三郎もまた秀郷の子孫を名乗っている。磐三郎は阿仁マタギで有名な秋田阿仁地方では特に超有名人で、伝説も多い人物だ。山形の山寺で生まれた彼は、大東岳山麓を狩猟場とした〈本物のマタギ〉で近年○○マタギなどと名乗る輩とは違い、その神話的とも言える数々のエピソードを持つマタギ王国のヒーローだ。

■参考文献
秋田県阿仁町打当
・山達根本之巻

狩猟集団マタギの山狩り手法の家伝書。所謂、お家の秘伝書巻き物。マタギの子孫が継承していた。

・熊と雪崩
秋田市無明舎
新林佐助著 

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